「うちの会社の所属になれば、いろんな仕事があって、知名度上がりますよ」
なんて営業が来て、安易に受けてしまう方が結構います。
だけど、そんな話の通りにはいかないのがこの世界です。
出版系の元部長さんが、この占い業界では10名をベンチマークしていれば、業界の今後の流れが見えるという話をされたことがあります。
久々にお会いした際に、その10名のプロデューサーの数がだいぶ減ったという話になったのですが、その中の生き残りはやはりスゴイ才能を持ってると私は感じました。
たとえばauのスマートパスなどの公式キャリア系のサイトでクライアント枠でねじ込んでしまうといった事実を見るとスゴイなと思います。そして、そういった単発案件だけでなく、それ以外のものも順次展開させ、認知を広げるのを見るとさすがだと感じます。
こういった敏腕プロデューサーの数自体がもはや一桁になっているわけで、冒頭に出したような会社には存在しません。上場大手なら、そんな人がいるだろうと思われる方もいらっしゃいますが、私の知る限りでは聞かないです。
そもそも、大手ではコンテンツ中心であり、そこには強いけれど紙やTV、リアルなど別の展開を進めるような働き方ではないため、そういった人材は育つことがないんです。
だから、コンテンツがガクッと来ると一気に会社が傾くといったことになるんです。
半年から1年で次々に担当が変わるようでは、プロモーションの話なんかが出ても、実際にそれが行われることはないと思っておいた方がいいでしょう。
占い業界ではここ数年ではいろんな形式の新しいサービスが出てきております。
そんな中でプロモーションしたいと思わせる占い師はどういった方かをお伝えしていきましょう。
1.明らかに売れる要素、才能がある方
当然のことですが、こういったタイプは注目されます。
・ビジュアルが良い
・オリジナリティがある
・キャラクター(個性)が強い(ある)
売り出す方の人間が、先の画を描けるタイプはやはりやりやすいので重宝されます。
2.選択と集中ができる方
ここ最近ではこういったタイプが実は少ないのですが、各社ともこのタイプを実は探しています。要するに、自分のところだけでやってくれる方。
敏腕プロデューサーもそれ以外の会社の方も、自分のところで売り出した方が他社展開するようなことになっては、売り出した意味がなくなってしまうからです。
このタイプに関してはずば抜けたものがなくても、選ばれることが多いです。
3.これまで売り出した方とタイプが似てる方
やはりプロデュースする方にとっては、こういったタイプはやりやすいです。勝手がわかっているので、今人気がある方の穴を埋める形で、入れ込みやすいことも要因です。
逆に売り出すことができない3つのタイプ
1.物販をやってる方
扱ってる物、見せ方も関わりますが、売り出す方が気に入っても、このタイプは提案時にNGになることが多いため、そういった展開を止めるなどの条件付きではないと難しいです。
2.欲張り、節操ないタイプの方
プロモーションしたいタイプ2の逆ですが、このタイプは案件自体決まりますが、ブランディングが効かなくなるため、プロモーションする側が苦労します。A社のカラーとB社のカラーで分けてしまうと、こういった形式で売り出すというブランディングの軸がずれるので、大変苦労するのと、取引先に迷惑がかかると思って動きずらくなります。
3.他人に理解させることが難しいタイプの方
例えば、霊能者などです。数年に1度のペースでTVではそういった企画が挙がりますが、その枠1を狙うのは難しいので、なかなかこのタイプを押すことができません。
クライアントが嫌うことも多いため、才能ある方で受けると思っても、クライアント側がNOとなるケースが多いです。別企画のバーターなどで話をふって、そこで興味を持てば進めるといったスタンスが多いです。(特にこのタイプのトラブルが多いため、押したくてもできないといった現状でしょう)
次にキャリアに応じた戦略についてです。
若手と中堅、ベテランでやはり取る戦略が異なります。若いからダメだとかで諦める必要はないです。
中堅、ベテランはプロモーションしたいと思わせるタイプであることは重要だと個人的には思いますが、若手の場合はそれに一部反し、いろんなことにチャレンジの姿勢で良いと思います。ただし、案件や仕事はいろいろ手を出しても、それを相談する相手を設けることが大切です。
TVで人気になるパターンとしては、占いや霊能力ないのにキャラクターだけで選ばれることが多いです。特に特番はこうした展開が多いでしょう。
だから、占い業界では詐欺師だとか、インチキだと分かっているような偽者が、キー局のTVに出てきたりするんです。でも、このタイプは後々大きな失敗をすることがほとんどではないでしょうか?
最後に
ブランディングを成功させるために必要な絶対条件があります。
プロデュースしてもらう相手を見つけたら、情報を集約させる点が何より重要だと思います。プロデューサーのタイプもまちまちで、ガーっと何でも強引に進めるようなタイプもいれば、情報を分析して冷静に進めるようなタイプもいます。どんなタイプに対しても、正しい情報が入っていなければ、うまくブランディングを進めることができないんです。
自分が何をどこまでできるのかという点をきちんと相手に理解させる必要がありますし、それができると何が足りないかをアドバイスされるようになります。また、プロデューサーの足りない面を補う役割の人が自分の回りにいるような場合もあり、ここは自分がやるから、この面はその人にやってもらうなど分業が出来たりします。仕掛けを行う際には、ひとつのジャンルだけに強くてもダメで、TVや雑誌、リアルなどそれぞれの得意領域を活かして展開させるとこれまでの著名な占い師のような成功につながります。
やはりお互いの信頼関係がとても重要で、どんなに言葉では信頼してますとか言っても、相手との電話の内容を録音してるような方では無理でしょう。
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