人の手ではじめて栽培された植物のうちのひとつと言われるオリーブ。この植物は、古くから度々、伝説の中に登場しているのを御存知でしょうか。たとえば、西洋絵画では大天使ガブリエルが、オリーブを手にして受胎告知をする姿がよく描かれています。このようなことも相まって、ヨーロッパでは、オリーブに幸せと子宝の願いを託すようになりました。子宝に恵まれるよう、古くからヨーロッパでは花嫁にオリーブの冠をのせるという慣習もあったほどです。この植物には聖なる言い伝えが多く残っており、悪いエネルギーを浄化して平和と安定をもたらすと考えられています。その秘められたパワーを使って、ぜひ、すっきりリフレッシュしちゃいましょう!
平和の象徴って鳩だけじゃなく
オリーブもだよって知っていた!?
オリーブについて有名なエピソードとして、まず挙げられるのは旧約聖書の「ノアの箱舟」ではないでしょうか? ノアは洪水が収まってから鳩を放します。何らかのしるしを得るために。そしてある時、鳩がオリーブの葉をくわえて帰ってきたことから、洪水の終焉を悟るのです。そのため、鳩とオリーブは平和、秩序の象徴とされるようになりました。国連の旗にオリーブが描かれているのも、その平和を願う心からなのだとか。
オリーブは平和だけでなく
英知×勝利の象徴!!!
ギリシャ神話では、アテネ(アテナイ市)の主導権を得るためにポセイドンとアテナが争ったという逸話の中にオリーブは出てきます。ふたりはどちらが優れた贈り物を市にできるかを競うことにしました。その際に、ポセイドンは泉(一説によると馬)を、アテナはオリーブの木を与えたのです。ポセイドンの泉は、塩辛くて飲めたものではありませんでした。その上、ありきたりとの評価だったため、アテナが大勝利をおさめることになります。だから、オリーブは英知を携えた女神アテナと勝利の象徴なのです。
お手軽にできちゃうおまじないで
邪気を祓って幸運ゲット☆
ヨーロッパではオリーブオイルを使ったおまじないは案外スタンダードなんだとか。オリーブオイルならどこでも手に入るし、ハードルも高くないはず。そんなわけで今すぐにでもできちゃう簡単なおまじないを紹介しちゃいます。
A【トラブルが続いている場合】
なんとなくついていない、体調がよくない、なんて時は、もしかすると邪気に当たっているのかも。ヨーロッパでは「イービルアイ(邪眼)を浴びた」と表現されますが、こちら軽い妬みなどでも引き寄せちゃうそうなんです。つまり、「呪ってやる!」なんて強い思いではなくとも、受け取っちゃうことがあるということ。イマイチな状況が続く人は、よくないエネルギーを受け取ってしまっていないか、まずは調べてみましょう。
<用意するのもの>
お皿(水を入れる用なので、料理に使うボールなどでもOK)
スプーン(銀のスプーンがいいとされている場合もありますが、フォークでも指でもOK)
オリーブオイル(ひとさじ程度でOK)
水
<手順>
1、 お皿などに水を入れます。
2、 お皿の水の上に、オリーブオイルをスプーンで3滴たらします。
<診断>
【邪気がある場合】
1、水に落としたオイルが細かくバラバラに散らばる
2、オイルがぱーっと広がっていく
3、す~いっと、流れるようにまとまりない感じになってしまう
【邪気がない場合】
1、オイルが留まってまとまっているように見える
2、オイルが丸くなり、ひとまとまりになる
3、散らばっている印象を受けない
B【邪気(邪眼・イービルアイ)を解消するおまじない】
<用意するもの>
お皿
熱湯
オリーブオイル
※おまじないをする前にお風呂を入れておいてください
<手順>
1、お皿に熱湯を注ぎ、オリーブオイルを数滴たらした上で、軽くまぜておく
2、上記のお湯が冷めてきたら、首と足の裏、顔に塗る
3、拭きとりなどはせず、そのまま入浴する
C【復縁のおまじない】
お葬式の後や盛り塩など、清めるために何かと使われる塩。その浄化することができる塩の作用と、負のエネルギーを祓うと言われているオリーブオイルを使って、自身の気持ちやエネルギーを浄化させ、プラスのエネルギーを引き寄せます。どろどろとした思いを、純粋なものに浄化させることで、縁と愛を取り戻すのです。また、このおまじないは、復縁だけでなく、告白をする前にするのも適しているそう。だから、復縁以外でも恋の勝負に出ようとしている方も、どうぞお試しください。
<用意するもの>
オリーブオイル
お皿(ちょっとした小さなものでOK、未使用のものがベスト)
岩塩(できれば岩塩、なければ塩でOK)
ハンドクリーム
スプーン
<手順>
1、 お皿に大匙一杯程のオリーブオイルを入れます
2、 そのオリーブオイルの中に岩塩をひとつまみ、親指と薬指を使って入れます
3、 左手の薬指を使って混ぜ合わせてください
4、 混ぜている間に、もう一度振り向かせたい相手との思い出や相手のクセなど細かく思い浮かべましょう
5、 塩とオリーブオイルは完全に混ざりきらなくても大丈夫です。一通り、お相手のことを思い浮かべたらOK
6、 今度はその思い出とともに、今後相手とどうなりたいかを具体的に思い描きながら、両手に塩オリーブオイルを塗り込みます。特に左手の薬指には丁寧に塗り込むといいでしょう
7、 しばらくして、手を洗い流してください
8、 ハンドクリームで肌を整えれば終わりです
イタリアでは不死のイメージまであるオリーブ。葉を持ち歩くだけでも幸運を呼び込む効果があるとか。今日から生活にこの植物が持つプラスのエネルギーを取り入れてみませんか?
文/岸リア子
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